信楽焼・文五郎窯 奥田章
信楽焼 文五郎窯・奥田 章
文五郎窯さんとの出会い
春休みに帰省した時、信楽に行って来ました。
信楽ではちょうど「春の信楽 アートな歩き方」が開催されていて、私が行ったのは初日。(4月1日)
その週の金曜日からは「第3回 窯元散策路の仲間たち展」が開催されるとのこと。
実は文五郎窯さんは「窯元散策路の仲間たち展」に参加されているだけで、私が行ったときには、まだ一般の人を受け入れる体制は整っていなかったようです。
それでも、突然訪問した私を快く受け入れてくださいました。
私が文五郎窯さんを訪ねたのは、偶然。何となく窯の名前の響きに惹かれたと言ったらいいのでしょうか…
もう夕方になっていて、帰る時間が迫っていたものの、どうしても行きたかったのです。
ところが、地図を頼りに行くものの、道は合っているはずなのにたどり着かない…
あきらめて帰ろうかと思ったけれど、気を取り直して、もう一度だけチャレンジしようと、再度同じ道を…
ありました!細く登っていく道が!
着いたところは、大きな工場のような建物。
会社名も、窯の名前もなく、やはり間違ったかと思っていたら、2階の窓からお兄様が顔を出してくださって、中へいれてくださいました。
工場(?)の中はシャッターで区切られ、入れていただいた一角には工房とギャラリーが。
そこには、信楽焼のイメージと違って、都会的でおしゃれな器たちが並んでいました!
あきらめずに行ってよかった!と思った私でした。
文五郎窯・奥田章さんのこと

文五郎窯の奥田章さん

工房内のギャラリースペース 都会的な器が並びます
信楽に「窯元散策路」といわれる一角があり、そこからさらに細い道を登っていったところに文五郎窯さんはあります。
文五郎窯では代々、その時代の要請に合わせて、壷や火鉢、植木鉢、食器などを作っていらっしゃいました。
現在は奥田章さんが5代目として、作陶に励んでらっしゃいます。
奥田さんの作品は通常抱く信楽焼とは趣きが異なり、黒や白を基調にしたモダンでシック、都会的な器です。
奥田さんは、家もインテリアも洋風になっている今の時代に合わせ「洋に合う和」を求めて、作品を作られているとのこと。
でも都会的でありながらも、”ぬくもり”が感じられるところがいいところ。やはりそこは、一点一点人の手で作られている土ものだからでしょう。
また使いやすさにもこだわり、器は軽く、スタッキングも考えられて作られています。
作品は粉引きのものが大半を占めます。粉引きは人気が高いものの、シミができたりと、扱いの難しいところも…
でも、奥田さんはその点も考慮してくださっています。
本焼きした作品を「液体セラミック」につけ、ピンホールや貫入の中にしみ込ませることで、使用後のシミや汚れが防げるとのことです。
奥田さんの作品は、直接お伺いするか、イベントに出展されたとき、または一部のネットショップでしか購入できません。
それは「自分で作ったものは責任をもって自分で売る」というポリシーから。
奥田さんの作品はそのクオリティーから考えるとかなりお安い値段設定になっています。それは奥田さんがまだお若いということとは別に、通常の流通ルートをとっていらっしゃらないからなのですね。
また、「普段使ってもらうのに高かったら買えないでしょ」とも…
嬉しい心配りです。
文五郎窯 奥田章 プロフィール
1972 信楽に生まれる(現在 35歳)
1998 家業の壷文製陶(有)に入社
2000 信楽窯業技術試験場 小物ロクロ科程修了
大物ロクロ伝統工芸士の兄(5代目文五郎)に師事
2004 信楽焼新総合展 食卓の部 優秀賞 (リバーシブル皿シリーズ)
2005 京都造形芸術大学 松井利夫教授、フィリップ・バルト氏と共にワークショップを行う
2007 京都造形芸術大学とのコラボで通信教育生のスクーリングを壺文製陶で行う
エルマガジン『滋賀本』に掲載
信楽焼新総合展 産経新聞社賞 (ふたわんシリーズ)
2008 JTB MOOK『滋賀life』に掲載
セブンイレブンフリーマガジン『Cheki pon』に掲載
イベント出展
2001〜2006 G.Wに信楽町内で「作家窯元市」
滋賀県立陶芸の森「信楽セラミックアートマーケット」
2006 ナゴヤドーム「ドームやきものワールド」
2007 大阪ATC「器と工芸展」
滋賀県立陶芸の森「1rd信楽セラミックフェアin陶芸の森」
京都五条坂「五条坂陶器祭り」
滋賀県立陶芸の森「信楽セラミックアートマーケット」
ナゴヤドーム「ドームやきものワールド2007」
2008 福岡マリンメッセ「全国陶磁器フェアin福岡2008」













